ライニング と言う部品がギターにはあります
トップとサイド バックとサイド これらの接合部分の補強材ですね
言葉で判らなければスチュワートマックのこちらをご覧ください
あーあれのことね って判ると思いますけど。 で、それがどうしたって??
仲間内でギターの写真を見せ合っていて気が付いたことがあります
あれぇ?鈴木のギターって 変だな?ライニングに切れ込み(ギャザー)がないぞ?ってことに
バック側のは切れ込みがあるのにトップ側は切れ込み無しで1枚板の状態
最初気が付いたときは 切れ込みを入れる手間を省いたんじゃないの?見えない側ということでコストダウンのために
鈴木ってせこいなぁ って思っていました (^^;
私設 鈴木バイオリン電脳博物館様に問い合わせをしたところ
名古屋鈴木のギターは確かにトップ側のライニングは
切れ込み無しです。旧ロゴのある時期まではバック側のライニングも切れ込み無しなのです。
もんてぃさんのGW30は旧ロゴですがシリアルが確か78で始まっていませんか?
だからバック側は切れ込みがあるのでしょう。後期ロゴになると、バック側ライニングには切れ込みが入ります。
W150,200,300の新旧両方見たことがあるので多分確かでしょう。
バイオリン、チェロ等を製作する場合、中のライニングは
材を熱であぶって曲げるので切れ込みはありません。
(チェロの中覗きました。ちなみにコントラバスくらい大きくなると
熱で曲げるのは無理みたいで、切れ込みが入っています)
あぶって曲げる方が手間がかかってる!コストダウンじゃなくてバイオリン等の制作方法と同じ!(実際はコストダウンのためなのかもしれませんが・・)
いやーさすが鈴木バイオリン 日本のギターの発祥だけあるな(え?さっき言っていたのと違う?(w )
以下仲間から他の鈴木のギターの内部写真をお借りしました 協力感謝ですNatsuya氏、さにな氏 m(_ _)m
かすかに溝があるのはベンディングマシンの跡ではないでしょうか?
ThreeSブランド前になると 確かにバック側もライニングに切れ込みがありません
はい 鈴木でも分家?の木曽鈴木の方は 時代が古くても基本的には ライニングの切れ込みがあるようですね
(まだ 資料が少ないので 例外はあるかもしれません 名古屋でも時代で違いますし)
それでも基本的には 名古屋鈴木と木曽鈴木 どうしても見分けが付かなかったら トップ側のライニングを見ろ!
ということですね サウンドホールの縁ぎりぎりで覗き込めばそのままでも見れない訳ではないのですが・・・・
ショップで実際に手に取って自分で確認するならともかく オークションでこのことを質問しても出品者は?だろうと思います(^^;
最悪 ここのページへのリンクを貼って質問するという荒技もありますが・・・誰かやってみます?(笑