ギターの演奏性に関わる問題で気になるのは弦高。
(弦高のみで全てが決まってしまう訳ではなくあくまで一部なのですが)
あまり低いとストロークでびびるし、フィンガー派は高いのをあまり好まない。
それにギターが今どんなコンディションにあるのかヒントのひとつになるのが弦高である。
70年代は弦高が高いのがデフォだったのだが最近は某ギタリストの影響で猫も杓子も2.5o(某中古楽器屋さんが泣いていましたよ)
昔の高めに設計してあるギターに2.5oを求めるのはちと酷な場合もあるので注意しましょう(^^;
高めのサドルでテンションをあげることによって音が生きてくるギターも結構ありますし
低い弦高こそ正義という訳ではありませんのであしからず。
通常弦高を計るときには12フレットの「フレットの天頂」から「弦の下面」の隙間を言う
(指板からでは無いので念のため)
さて測定法なのであるが正確に測るならばシックネスゲージが一番。
ギター用の専用シックネスゲージなんてのがあればいいのだが、市販のシックネスゲージはたくさん組み合わせなければ測れないので面倒くさい
かつ厚みのあるシックネスゲージは高くなる。
使う枚数で計算もしなきゃいけない。頭が悪いおいらには不向きw てか本当にそこまで正確さが必要なのかと小一時間。
次にノギスもちょっと奥に差し込まなければいけないので微妙。なかなか正確な寸法を測れない。
テーパーゲージなる品物もあるのですがこれも扱い方が慣れないと使いにくい。特に6弦は測りにくい(><
結局スケールを当てておおざっぱに読み取る事が多いのだが(テレカ等で弦高測定三角定規を自作する方法もあるが)
簡単に近い数字を身近なもので知る方法がある。
知ってる人は知ってる事なんでいばって書くほどでもないですけどね。(^^;
こちらに出ているように硬貨は一定の厚みだし、CDとかはオレンジブックで規格が決められているんですよね
CD-ROM、DVD-ROM |
1.2mm
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一円硬貨 |
1.2mm
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五円硬貨 |
1.5mm
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十円硬貨 |
1.5mm
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五十円硬貨 |
1.7mm
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百円硬貨 |
1.7mm
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五百円硬貨 |
2.0mm
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もうお判りでしょう。これらを組み合わせればだいたいの弦高は判るのである。
1円玉よりはCDを使った方が重ね合わせの時測りやすいかもしれません。焼きそこねのCD-Rで充分かと思います。
でもでかいから隣のフレットに触るようだと意味無いですけどね。
合計
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弦高
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1円 |
1円
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1.2o
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10円 |
10円
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1.5o
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100円 |
100円
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1.7o
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500円 |
500円
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2.0o
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1円+1円 |
2円
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2.4o
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1円+10円 |
11円
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2.7o
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1円+100円 |
101円
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2.9o |
10円+10円 |
20円
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3.0o
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1円+500円 |
501円
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3.2o
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100円+100円 |
200円
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3.4o
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10円+500円 |
510円
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3.5o
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1円+1円+1円 |
3円
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3.6o
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100円+500円 |
600円
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3.7o
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1円+1円+10円 |
12円
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3.9o
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500円+500円 |
1000円
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4.0o
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1円+1円+100円 |
102円
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4.1o
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1円+1円+500円 |
502円
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4.4o
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1円+10円+500円 |
511円
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4.7o
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え?2.2oとか判らない?1円2枚では入らないけど500円は余裕あれば2.2oって言えば良いんじゃないの?(笑
コインのすり減りでも微妙に変わりますけど おおざっぱに弦高を測りたいときには覚えておいて損じゃないと思いますけど。
(覚えきれないので自分のために表にしたんですが (笑 )
コンマ数oの誤差なんてネックがちょっとでも動けばそれまでですので正確さを求めなくても充分この測定法で大丈夫だと思います。
なおオークション質問でこのページを紹介して弦高を聞くのは「あり」で良いんじゃないでしょうか?
勝手に宣伝されるのははっきり言って好きじゃないんですが。
素人さんに弦高質問するのってなかなか難しいんですよね(^^;定規を必ず持っているとも限りませんし。
もちろんネックは弦を張った状態で気持ち順反り(弦側に気持ち反っている)のが基本です。
何度も書きますが弦高が低ければそれが良い と言うわけではありませんので。(やたら高いのは問題ありますけどね)